先日の関ヶ原のイベントでも、たくさんの報道陣の方々がいらしていた。
その模様は早速にTVでオンエアされていて、私も職場やら
仲間内からやらその話を聞いたりした。
自分自身でも、この後にメディアに出させて頂く機会がある。
この1年で、自分が出たり誰かを紹介したりした事が、何回あっただろうか。
TV、新聞、雑誌、ラジオ…
見出しは『戦国時代が女性を中心にブーム』というものがほとんど。
やはり、女性というものは強いのだろうか(笑)。
ブームとして取り上げられる、戦国時代。
これを、ブームではなく『文化』として後世に残すのが私の夢だ。
『ブーム』では残ることが出来ない。『文化』にしなくては。
綺羅星のような男達が、己の『何か』を賭けて生きていた時代。
日本の歴史上、これだけ全国津々浦々に『英雄』といえる人物が
こんなにも多く居た時代は他に類をみないかもしれない。
実に実にたくさんの輝きがあった時代。
この時代にならば、今自分の手本として憧れる存在を見つけられるかもしれない。
学ぶべき人物がいるかもしれない。
そうして自分の国の先人を尊敬することで、この国を好きになるかもしれない。
自国に誇りを持つということは、大切な事だ。
いや、本当は当然なことなのだけれども、この国ではあまり聞かないだけかもしれない。
自国の歴史を愛するということは、自国を愛するということで、
自国の歴史を知るということは、自国を知るということだ。
それが『文化』で無いこと自体が、悲しいことなのだと思う。
『ブーム』といって取り上げられてしまうくらいな存在な事を、悲しむべき。
だから、『文化』にしなくちゃいけない。
もっともっと、知ってもらわないといけない。
そして私自身も、もっともっと知らなくてはいけない。
『ブーム』といって取り上げられるのは、それだけ注目される事。
いい事なのだと思う。
けれども。
『ブーム』というものには、かならず大きな波がくる。
この戦国のブームにも、大きな波が来る予感がしている。
来年、早々にもそれはくるだろう。
大河ドラマがヒット、とかそういった類のものではなくて、
歴史や戦国と関係ないものが、それを担ぎ出してきて、大きな事を
するのだろう、という予感だ。半分確信、半分予感。
でも、自信のある予感。
この波は…間違いなく今まで歴史を戦国を愛してきた人たちの熱が
起こしたものだと思う。
そういった人たちが身の回りにたくさんいるし、おこがましいが
私もその内の一人なのかもしれない。
しかし。
ブームというものは、文字通り『波』。
大波は人を魅了するけれども、砂浜でこつこつと築きあげたものを
壊して去っていってしまうものでもある。
その時間は、一瞬。
そうなってはいけない。
願わくば、その大波が凶暴なもので無いことを願うと共に、
崩れることのない、しっかりとした城を築きたい。
砂で出来ていても、波にさらわれる事の無い城。
その城と、波が運んできてくれるものが合わされば…
きっと、文化が生まれるものと信じている。