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    こんにちは、六龍堂です・弐

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      前回は『六龍堂ってどういう意味ですか?』をご紹介させて頂きました。
      さて、今日は『歴史プロデューサーって、どんなことをしているんですか?』
      をご紹介させて頂きます。

      歴史プロデューサーという職業は、一般的に存在しません。
      私が勝手に名乗っているだけです。

      私は2006年に、東京は神田小川町に『歴史時代書房 時代屋』という
      歴史専門の総合書店を企画・立ち上げ、そして初代の店長を務めました。
      当時勤めていた会社での仕事だったのですが、全精力を注いだ仕事でした。
      しかし相当にここで力を使い切ってしまった私は、オープン半年で退職。
      その後から現在に至るまで飲食業に就いているのですが、その傍らで
      ずっとこの「歴史プロデューサー」をやらせて頂いています。

      きかっけは、時代屋退職の際。
      この仕事で関わらせて頂いたたくさんの方々に退職の旨を伝えた際に
      皆さんに仰って頂いた「ある言葉」がありました。
      特に印象に残っているのは、とある出版社の方が仰ったこと
      「早川さん、退職するからってこれでサヨナラはないですよ。
       だったらこれから、個人として一緒に何かをやりましょう」
      その時は、自分にそんな力量があるとは思ってもおらず(今も思っていませんが)
      ひたすら有難いと思うばかりでした。

      ただ、私にはこの仕事で出来たご縁がありました。
      歴史に関わる人たちはたくさん居る。
      でも点在している状態で、今のようにSNSもそんなに発達しておらず
      「この方とこの方が組めば、面白いのになぁ」
      ということを思っていました。
      そしてある時、ふと、それをつなぐ事で新しいことが生まれる手伝いなら
      私にも出来るんじゃないか、歴史で何かをしたいと思う方の
      手助けならば、私にも出来るんじゃないか・・・そう思ったのです。
      そこで、『軍師』という役職を思いつきました。
      しかし、あるイベントを開催するにあたり、主催者のひとりでもあった私の
      肩書きが『軍師』では非常に分かり辛い・・・と、その時ご一緒していた方が
      この『歴史プロデューサー』という名目を考えて下さったのです。

      なので、歴史プロデューサー=軍師 です。
      この時に、『六龍堂』という屋号を決めました。

      日本の歴史をもっと身近なものにしたい
      日本の歴史を見直すことで地域を元気にしたい
      そんな思いを持つ人々の、少しでも助けになることだったら
      基本的には何でもやります。
      ただ、自分が単独で何かをすることはない。
      「プロデューサー」ですから。「プレイヤー」ではないのです。

      イベントの企画、アドバイザー、司会、講演、レポーター、文章書き
      コメンテーター、審査員、商品企画、プレゼンター、何でもやります。
      あくまでも「私は添え物」であることと「歴史のためになる」ことであれば
      何でもやらせて頂く。
      それが「歴史プロデューサー」です。

      この活動を始めた時、ある人に言われたのです。
      「あなたは、人と人とを繋ぐことが使命なんだね。
       蝶や蜂が花を飛び回って、知らぬ内に受粉をするみたいに
       あなたが飛びまわることで、どこかで実がなるんだ。」
      でも、蝶や蜂はその実がなった事を自分の手柄と誇ったりはしない。
      だから、私もそうあろうと思っています。


      お茶と糸と海と

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        昨日のブログで「とある場所に行ってきた」と書きました。
        そう、ちょっとこれに行ってきたのです。

        安政六年の横浜港開港で、静岡茶は海外への輸出が
        盛んになりました。
        そして、欧米では日本茶のブームが起きたのだそうです。
        更に明治には清水港から直接海外への輸出が始まりました。
        その頃の様子や、お茶のラベルの展示と聞いて「面白そう!」と
        清水にある「フェルケール博物館」に行ってきたのでした。

        展示自体は小さなものでしたが、これが面白かったのです!!
        思わず購入した図録から、ご説明しましょう。


        展示の目玉は、この『蘭字』と呼ばれる、いわゆる“海外向けお茶のパッケージ”。
        日本的なデザインと英文字が記された、木版画です。
        これがお茶の袋と、それが80個詰められた木箱に貼られていたのだそうです。
        展示されていたのは、その木箱ver.のもの。
        日本における近代グラフィックデザインというべきものです。
        これがどれも素晴らしく美しいのです・・・!
        まあ、中には「・・・日本的?」というものもありましたが・・・。

        例えばこれとか

        そして、これとか

        このあたりは、とっても日本的!

        そして、図録には載っていなかったのですが、展示には
        『東郷平八郎ラベル』なるものがありました!
        東郷さんの肖像画(というか似顔絵?)が描かれたラベルで
        これは歴史好きにはたまらない・・・!と、長いこと見入っていました。
        きっと、日露戦争後に作られたラベルなんでしょうね。

        そして、お茶と並んで当時の輸出品の多くを占めていたのが、生糸。

        触ると気持ちよさそう・・・。こんな風に出荷されていたそうです。
        そう、ここにもあるのです、『蘭字』が!


        こちらが、生糸の蘭字たち。
        お茶に比べて、ちょっと高級感があるような色味とデザインです。
        これらをよくよく見てみると・・・

        見えますでしょうか、「大日本信州須坂町」と書かれているのが!

        こちらには「大日本信州諏訪」の文字。

        こちらは、「大日本信濃國」と書かれています。
        残念ながら、「信州上田」の文字は見つけられませんでした・・・。
        今回の展示は、「清水から出荷されたもの」に限られていたようです。
        上田の生糸は、おそらく横浜に直接持ち込まれたのでしょう。
        幕末期の生糸輸出は、上田がナンバー1だったというそうですから!

        しかし
        信州から運ばれてきた生糸たちが、ここ清水で船に積まれて横浜から海外へ
        または直接海外へ旅立っていったのです。
        信州の農村で育まれた蚕が生んだ糸を信濃の方たちが紡いだものが
        ここから世界に旅立って行って、誰かのドレスになっているのかと思うと
        そして駿州で採れた茶葉が欧米の人たちのティータイムの
        主役になっていると思うと
        日本人としてとてもとても誇らしい気持ちになるではないですか!

        欧米の人たちも、このラベルに日本を感じてくれたことでしょう。
        本当に楽しい展示でした!


        偶然の史跡巡り

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          好きだなぁと思う歴史上の人物はたくさん居るのですが
          その中でもご命日に縁の地に行くまでのことをしているのは
          幸村さまだけ。
          今年も大坂・京都・和歌山に行く予定を立てています。

          なのですが、ツイッターで今日が 

          109年前の今日、明治時代の海軍軍人、広瀬武夫が亡くなりました。
          日露戦争における旅順港閉塞作戦にて閉塞船福井丸を指揮し、
          第2回作戦にて戦死。快活な人柄でロシア人にも敬愛された為、
          遺体はロシア軍に拾われ手厚く埋葬されました。
          ちなみに、死後、日本史上初の「軍神」となったお方です。
          歴史雑談録 @rekishizatsudanさんより

          という日である事を知りました。

          ドラマ『坂の上の雲』で、すっかり広瀬武夫さんのファンになっていた私。
          明治にはまだまだ疎いのですが、彼のことは好きなのです。
          ロシアという一触即発状態のほぼ敵地において、ロシアの人に信頼され
          愛され、尊敬されていたという広瀬さん。
          それだけで、彼の暖かく真っ直ぐな人柄が伝わってくるようです。
          部下思いで、それ故に命を落とした広瀬さん。
          彼の遺体は、ロシア兵によってロシアに埋葬されたといいます。
          そのことだけでも、彼がロシアの人たちに好感を持たれていたということが
          伝わってきます。
          いつか、彼のお墓参りに行ってみたいと密かに思っているのです。

          とまぁ、そんな風に思って、今日とある場所に出かけてきました。
          そして、その近くにあるものを思い出して、ふらっと寄ってみたのです。
          そこは、こういう場所。

          清水といえば、清水次郎長。
          その次郎長親分の宅跡のこの牌を、以前ちょっと見かけた覚えがあって
          写真を撮りに行ったのです。
          そうして、この下のところにある説明版を読んでみると・・・

          なんと・・・
          見えるでしょうか、この近くに次郎長さんが作った船宿・末広に
          なんと広瀬武夫さんが来ていたと書いてあるのです。
          なんという偶然。。。

          末広にも入ることが出来るのですが、
          今日はちょっと他に行くところがあって断念。
          今度、ちゃんと次郎長さん廻りをしに行くときに、行きたいと思います。

          いやしかし・・・
          こういう出会いがあるから、史跡巡りってやめられないんですよね。


          はい、先生

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            何かにもやもやした時に開く本がある。
            池波正太郎著『男の作法』
            私のバイブルだ。

            このブログでも、幾度となくご紹介しています。
            2009年1月25日『男の作法』
            2011年5月3日『好きな男のひとのこと』
            2012年5月3日『池波先生がくれたもの』
            基本的にここ2年ほどは5月3日の池波先生のご命日に
            紹介していましたが、今年は流石に違うことを書きたかったので
            今日、この本を手にとった機会でご紹介したいと思います。

            この本のテーマは『全ては男を磨く砂である』。
            それを私は『全ては人を磨く砂である』として読んでいます。
            一応、女なので。。。

            私が何にモヤモヤして今日この本を開いたかは特には書きませんが
            そのモヤモヤを拭い去ってくれた一文に今日も出会えましたので
            それを記したいと思います。

            根本は何かというと、てめえの考えだけで生きていたんじゃ
            駄目だということです。多勢の人間で世の中は成り立っていて、
            自分も世の中から恩恵を享(う)けているんだから
            「自分も世の中に出来る限りは、むくいなくてはならない・・・・・・」
            と。それが男を磨くことになるんだよ。

            はい、先生。


            漬物ナイト、ありがとうございました!

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              先週土曜になりますが、『LOVE!漬物Night!!』に
              ご参加頂きました皆様、誠にありがとうございました!

              とてもとても、幸せかつ有意義な時間を皆様と過ごさせて頂きました。

              開始直後の様子。
              まだ3人しか居ないのに、この状態。
              漬物好きのテンションは、もう上がりっぱなしです!

              覚えている限り、この日に集まったお漬物を以下に書き出します。
              野沢菜漬
              長芋の醤油漬
              白菜のあっさり漬
              ミョウガの甘酢漬
              下田なすの味噌漬
              日野菜の桜漬
              山形の辛みそ漬
              千葉のてっぽう漬
              宮崎・沢庵の醤油漬
              石狩漬け
              千枚漬
              酒悦の赤かぶの漬け物
              昆布大根の漬け
              高菜漬
              らっきょう
              豆腐の味噌漬
              春キャベツの浅漬
              野沢菜の粕漬
              菊芋の味噌漬
              しば漬け
              わさび漬け
              うるいの漬物
              梅干
              きゅうりの古漬
              たくあん
              にんにくのオイルビネガー漬
              鯛の塩辛
              きゅうりと長いものの唐辛子入り醤油漬
              あと5種類くらいはあったと思うのですが、思い出せません・・・。
              (もって来て下さった方、ごめんなさい><でも美味しく頂きました!)

              この日入れていた大吟醸酒がすすむことすすむこと・・・!
              皆さん、なかなかのスピードで召し上がっていましたねw
              全てが最高の酒の肴でしたので、無理もありません。
              お酒が苦手な方には、静岡茶をご用意。
              究極のお茶請けたちに、お茶のオーダーもひっきりなしでした。

              そして忘れてはいけないのが、白米。
              炊きたてを食べて頂きたかったので、小刻みに炊いてお出ししましたが
              合計10合以上がぺろっと皆様のお腹に入ってしまいました。
              炊き上がった白いつやつやほかほかの会津米に
              思い思いの漬物を乗せてほおばるその瞬間ったら!!!

              至福。

              皆様口々に「日本人に生まれて良かった!!!」
              と叫んだり呟いていたのが、本当に印象的でした。
              本当に、例えようもないくらいに美味しかったです。
              普通に食べても美味しいのですが、大勢と共有することで
              益々美味しさが増したのだと思います。
              そう、これがやりたかったんですよ!!!

              新しい方がご来店する度に
              「どんなお漬物持ってこられたんですか?」
              「これも美味しいですよ!」
              「私の持ってきたこれもどうぞ!」
              なんて盛り上がっていたのを、カウンターから眺めていたのが幸せでした。
              その皆様の顔の素敵なことったら、なかったです!

              皆様にとても喜んで頂けたし、私自身もとても楽しかったし
              残念ながらこの日来られなかった方もいらっしゃった様子だったので
              次回も必ず開催しようと思っています。
              持ち寄りなので、暑い時期を避けて・・・食欲の秋にでも、第二回を
              開催しようと思っております。
              皆様、それまでまたとっておきのお漬物をみつけておいて下さいませね。


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              六龍堂

              歴史プロデューサー六龍堂
              早川知佐のブログです。

              歴史に関する事柄
              万、軍師承ります
              mail@rokuryudo.jp

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