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    深川の雪の彼女

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      ここ最近、美術館巡り記が多いですが
      本日もお付き合いのほどを。

      昨日、ずっとずっと会いたかった人に会いに、箱根へ。
      その人とは、彼女です。

      この度発見された、江戸期の人気浮世絵師・喜多川歌麿さんの
      肉筆画三部作、幻と呼ばれた『深川の雪』に描かれている彼女です。
      この絵が発見された際の雑誌記事で、この表情豊かな彼女に
      女だてらに惚れ込んでしまったのです。
      足元にじゃれつく猫にほころぶ頬、緩まる瞳。
      今まで浮世絵やこの時代の絵に表情を感じたことがあまり無かったので
      彼女のこの豊かな表情に釘付けになってしまったのです。

      ということで、箱根で彼女が描かれている『深川の雪』が
      特別公開されるというので、行って参りました!

      場所は、まだ新しい岡田美術館。

      とてつもなく大きな美術館です!
      入口では、飛行場の搭乗口のようなセキュリティ。
      さすがに話題の絵が展示されているとあって、人も多い!

      なので、絵を見るのも順番性。
      そして、間近で見られるのは4分間でした。
      その4分の為に、待つこと約30分。
      ついに彼女が、目の前に。

      縦約2m、横約3mの非常に大きな紙いっぱいに
      27人の人物が生き生きと描かれておりました。
      『生き生き』というのは、本当にこういうことを言うのだろう。
      会場のざわざわとした喧騒が、絵の中の女性たちのおしゃべりに
      聞こえてくるくらい、この絵の中の27人が「生きて」いました。
      何を話しているかもわかるような気がするくらい、描写が
      完璧で細やかで生命力に満ちていて―
      素晴らしい、としか思えませんでした。
      素晴らしすぎて、感動で涙が出てきてしまうくらい。
      もちろん、私のお目当ての彼女の実物は
      もう本当に喋りだしそうなくらいに弾けるような生気に満ちていて
      とてもとても可愛らしく美しかったです。
      でも、それは他の女性たちも同じこと。

      絵から、女性特有の華やかさが香ってくるのが感じられるのです。
      長い間人目に触れることのなかった絵が、今大勢の人の
      称賛の声に包まれて、彼女たちが喜んでいるような・・・
      そんな華やかさを感じました。


      アメリカの美術館にが所有している三部作の二作
      『品川の月』と『吉原の花』のパネルも展示されていたのですが
      この『深川の雪』が、歌麿さんの技術も熟していて
      一番素晴らしいのではないかと思います。

      素晴らしいものを見せて頂きました。
      眼福とは、まさにこの事。


      そして、この美術館自体も凄かった!
      名だたる画家の絵や、日本だけでなく中国や韓国の焼き物や
      仏教美術など、5階建ての巨大な建物に膨大な数が収蔵されていました。
      私の大好きな上村松園さんも4作品が展示されておりました。


      外には、箱根ならではの足湯に浸かりながらお茶を頂ける足湯カフェが。
      そしてここではこんな眺めが。

      また訪れたい、豊かな自然の中の美術館でした。

      信州上田の熱い夏

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        皆様のお住まいの土地の、梅雨はいかがですか?
        駿河といえば、二日晴れて一日曇って一日降って・・・といった
        非常に過ごしやすい梅雨となっております。
        気温もさほど高くはないので、本当にもうすぐ7月なの?と
        言いたくなるようなお天気です。
        そんな私の元に届いたのが・・・毎年恒例のこちら!
        一気に夏気分が盛り上がって参りました♪
        そう、私の夏は、上田の夏。
        今年も上田は夏祭りが目白押しです。

        7月13日には、510回目(!)を迎える別所温泉の
        岳の幟』が 
        7月19日には、何やらパワーアップすると噂の
        上田祇園祭』が
        7月26日には上田のまちが熱く燃える
        上田わっしょい』が
        8月2日には真田町で行われる内容盛りだくさんの
        真田まつり』が
        8月5日には毎年恒例、上田の空を彩る
        信州上田花火大会』が
        8月6日にはまちが彩鮮やかに賑やかに飾られる
        信州上田七夕まつり』が
        そして9月6日にはついに大河ドラマが決まってから初の
        真田幸村公出陣ねぷた』が

        さらにここには書ききれないほどの、様々なおまつりが
        今年も目一杯予定されております!
        その他のおまつりの情報は、コチラをどうぞ。

        今年も上田の夏は熱そうだ!
        私もどれに行こうか、今からとても楽しみです!
        皆様、今年の夏は信州上田でお会いしましょう!

        小田原のまちで象山先生を語る

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          昨日はちょっと体調が思わしくなく、更新出来ませんでした。
          一時的なものだったので、もう大丈夫です。
          さて、気を散り直して・・・

          ちょっと先のことになるのですが、告知です。
          PHP総研の、ふるさとの先人を活かしたまちづくり、
          人づくり、心そだてに取り組んでいる自治体が力を合わせ、
          その取り組みを全国に情報として発信するとともに、
          切磋琢磨し、先人の志と行動力に学ぶ元気な地方の交流を
          図ることを目的とした協議会、嚶鳴(おうめい)協議会。

          その加入自治体が一堂に会する嚶鳴フォーラム」が
          今年度は二宮尊徳生さん誕生の地であり
          北条五代ゆかりの地でもある小田原市において開催されます。
          参加自治体と人物は、以下のとおり。

          岐阜県 恵那市 佐藤一斎(さとう・いっさい)
                   大野町 所 郁太郎(ところ・いくたろう)
          沖縄県 沖縄市 島 マス(しま・ます)
          神奈川県 小田原市 二宮尊徳(にのみや・そんとく)
          岩手県 釜石市 大島高任(おおしま・たかとう)
          長野県 木曽町 山村蘇門(やまむら・そもん)
           佐賀県 多久市 多久茂文(たく・しげふみ)
                          志田林三郎(しだ・りんざぶろう)
          大分県 竹田市 廣瀬武夫(ひろせ・たけお)
                            田能村竹田(たのむら・ちくでん)
                            瀧 廉太郎(たき・れんたろう)
          愛知県 田原市 渡辺崋山(わたなべ・かざん)
                            糟谷磯丸(かすや・いそまる)
                   東海市 細井平洲(ほそい・へいしゅう)
          長野県 長野市 佐久間象山(さくま・ぞうざん)
           大分県 日田市 廣瀬淡窓(ひろせ・たんそう)
          兵庫県 養父市 池田草庵(いけだ・そうあん)
           山形県 米沢市 上杉鷹山(うえすぎ・ようざん)

          うーむ、すごい。
          知らないお名前も多々あり、改めて日本の歴史は深いなぁと思います。

          さて、このフォーラム開催に合わせて、小田原市では
          『報徳塾+(プラス)「ふるさとの先人 あの人・この人に学ぶ」』
          と題して二宮尊徳さんをはじめ、各地のふるさとの先人の
          生き方・考え方を手本として学び、自分自身や
          郷土のあり方について考るという学習会が行われます。
          詳しくはチラシをご覧下さい。(PDF形式 :92.8KB)

          前置きが長くなりましたが、私・六龍堂、こちらにて11月13日の
          佐久間象山先生の講座を担当させて頂く事となりました。

          しかも私の講座は報徳塾+の受講者だけではなく、一般の方も
          受講できるタイプとなっております。
          まだまだ先のことなので詳しいことはこれからとなりますが
          私でやらせて頂く以上は、楽しくて面白い講座にしたいと
          今から張り切っております!
          何せ、大好きな象山先生のこと。
          張り切らずにはいられません!

          平日ではありますが、お時間とご都合がよろしければ
          どうぞご参加下さいませ。

          法隆寺展

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            今日も美術館めぐり記。

            静岡の私の住まいの近くには、県立美術館があり
            職場への行き帰りには市立美術館があり
            そしてなかなか良い展示が催されるという嬉しい環境の現在。

            この度も行って参りました。
            ただいま、市立美術館はこちらが開催中なのです。


            「法隆寺展 聖徳太子と平和への祈り」
            http://shizubi.jp/exhibition/future_140614.php

            思った以上に聖徳太子中心の展示でした。
            でも、これが面白かったんです!
            主に鎌倉時代や室町時代に作られた聖徳太子像や曼荼羅が
            多いこと多いこと。
            この時代の信仰のほどが伺えます。

            また、この日は個人的にちょっと心がささくれていたので
            観音様を拝みに行ったということもあったのですが
            いやぁ・・・癒されました。。。
            凹凸の少ない、柔らかくて細い曲線で構成されていて
            穏やかな微笑みを浮かべた観音様たちは、飛鳥時代の後期
            「白凰期」と呼ばれる時代に作られたものなのだそうです。
            そんなに大きなものではないのですが、圧倒的な存在感で
            非常に非常に美しかったです。


            こういった像は、お納めされている神社仏閣で見るのが一番だと
            個人的には思っているのですが、ここの美術館の展示方法が
            私は好きなのです。
            とても見やすくて、観音様の息遣いすら感じるくらいの展示。
            ゆっくり堪能させて頂きました!

            私は絵や彫刻を見る際に、描いた人や作った人がどんな思いを
            込めたのかが気になって、それを読み取ろうと思うのですが
            さすがに飛鳥時代や鎌倉時代から人々に信仰されてきたものだと
            作った人の意思よりも、これらを信仰してきた人々の祈りの
            思いが色濃いんだなぁという印象。
            それらを受け止め続けてきた観音様は、優しいだけではなく
            強さも感じられ、ちょっとしたことでささくれていた自分が
            バカらしくなってきてしまうほど。
            すっかり癒されました^^

            ここは、美術館自体が綺麗なので、とても好きな空間。

            機会がありましたら、皆様も是非。


            クールな男とおしゃれな女

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              最近また色々と展示を見に行っております。
              ちょっと前になってしまいますが素敵だったのでご紹介。

              今日は、先だって東京は渋谷で見てまいりました展示。
              山種美術館「クールな男とおしゃれな女」
              http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html

               

              江戸絵画や浮世絵の粋なよそおいから、近代・現代の日本画や
              洋画に描かれたモダンなよそおいまで、各時代のスタイリッシュな
              男女の着こなしを紹介するというこの展示。
              近現代の絵画が中心だったのですが、それがまた歴史ものばかり
              見ている私には新鮮で、そして素敵な絵ばかりで非常に満足!

              展示は全て山種美術館所蔵のものなのですが、私の大好きな
              上村松園さんの晩年の絵も所有しており、今回も展示がされておりました。
              「西の上村 東の鏑木」と、松園さんと並び称された鏑木清方さんの
              絵もあり、念願の見比べも実現。
              美しかった〜〜〜!

              「クールな男」のかっこよさはもちろん素晴らしかったのですが
              やはり「おしゃれな女」の映えっぷりというのはその比ではありません!
              圧巻の美女揃いで、非常に眼福でございました。

              その他では、支倉常長さんを描いた絵と「若武者」という絵が
              非常に非常に素敵で印象に残っております。
              現代画なので顔の書き方などを、どちらかというと漫画チックに
              感じてしまうかもしれないのですが、その印象を凌駕する
              絵の素晴らしさに、ただただ感動してしまいました。


              この美術館、館自体もとってもオシャレな作りだったのですが
              併設のカフェがまた素敵なのでした!
              お昼ご飯に、ヘルシーな三輪素麺を頂く私。

              特に私が素晴らしいと感じたのは、この展示期間中の特別メニュー。
              展示中の代表的な絵画をイメージした和菓子が頂けるのです!

              私は歴史をモチーフにした飲食で歴史を身近に感じてもらおうという
              催しや企画が得意なのですが、絵を和菓子にしちゃうとは・・・!
              でもこうすることで、絵がグッと身近になるような気がします。
              ということで、私も頂いてみることに。

              全部で5種類ほどあって非常に非常に迷ったのですが、やはり見ていて
              一番好きだった絵のお菓子をチョイス。
              「若武者」です。

              絵の全体のトーンの色をベースに、矢羽根で武者をイメージしている
              とってもオシャレで美味しいお菓子でした。
              絵を食べちゃうなんて、面白いですね。
              この企画力、見習おうっと。


              この展示はまだ続いております。
              後期展示に入ったそうなので、また見に行きたいと思う程。
              オススメです。


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              六龍堂

              歴史プロデューサー六龍堂
              早川知佐のブログです。

              歴史に関する事柄
              万、軍師承ります
              mail@rokuryudo.jp

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