白石を後にした私は、そのまま上田へ。
会いたかった人たちとの再会に胸躍らせておりました。
その人たちとは・・・
以前にふるさと学習の授業を担当させて頂いた、、清明小学校
2年生の皆さん48名。
大坂で自分を月窓寺に葬ってほしいと家臣に頼んだ幸村さま
このお二人は、どうしてそんなに上田に帰りたかったのか、を
「どうして昌幸・幸村は上田のことが好きなのか」
という質問に変えて、宿題として残してきたのです。
それについては、後日皆さんからお手紙を頂いていたのですが
この度改めて報告発表をして頂けるということで、再びお邪魔いたしました。
この日の上田は、雪。
でも、皆さんは元気いっぱい!
教室に入ると、この日は赤備えで迎えて下さいました!
私はてっきり、作文発表のような形だと思っていたのです。
それが・・・
まさかの郡唱あり、ダンスあり、お芝居ありの
ひとつのステージのような、報告だったのです!
これには驚くやら嬉しいやら楽しいやら!
流れるようにこれまでこの学習をやってきた経過を
見せて下さった後、12班毎に分かれて宿題の「答え」を
発表してくれました。
私は12回、泣きそうになりました。
もちろん、私の質問に正解なんてありません。
この質問の答えは、皆さんが考える上田の良さや
皆さんにとっての上田を好きな理由が出ると思ったので
この質問を投げかけておいたのです。
だから、そういう答えがくるかなとは思っていたのですが
想像以上の感動がそこにはありました。
小さな体で、自分の経験を元に昌幸さま幸村さまの気持ちを
一生懸命に考えてくれました。
自分の思い出があるから
自分と苦楽を共にした仲間がいるから
自分の作り上げた城とまちだから
自分の家族を守りたいから
発表を聞いていたら、この子達はなんて愛されているのか
それをちゃんと受け止めてのびのびと育っていて
更に人のことを思いやれる子たちで、そんな子達が
故郷を愛している。
そのことが伝わってきて、泣けてきてしまったのです。
特に
「自分たちがお父さんに守られているように
自分の家族を守りたかったから」
という答えには、完全に泣かされました。
それを分かっていることは、なんと素晴らしいことか。
守られていることを理解出来て、感謝出来て、そうして将来
誰かを守れる強い人になって、またそれを伝えていける
そんな人になって欲しい。
心の底から、そう思いました。
皆さんがそんな風に考えて思っている事は、きっと昌幸さまも
幸村さまも喜んで見て下さっているのではないでしょうか。
そんな気がしました。
しっかりと昌幸さまと幸村さまの思いを体に宿してくれたと
感じたので、ここで私からひとつ質問を。
「このお二人の思いを受け継いだ方は、どなたでしょう?」
元気よく、仙台真田ご当主の真田徹さんや仙台真田始祖の
真田大八さんのお名前が真っ先に出てくるところが、この皆さんの
末恐ろしいところです(笑)。
もちろんそれも素晴らしい「正解」なのですが・・・
「今回の正解」は、時代も近く上田で・・・ということで『信幸さま』。
そう、大坂の陣の後の信幸さまのこと、そして仙石さん、松平さんの
事にも目を向けてみてもらいたくて、そんなお話を最後に
させて頂いたのでした。
この素晴らしい皆さんの取り組みは、博報賞という教育賞を
受賞しています。
そしてこの取り組みは、先生方の
「将来上田を愛して背負って立つ人材を」
という思いによって取り組まれているのだそうです。
2年生の皆さんだけでなく、他の学年では赤松小三郎先生や
山極勝三郎先生について学んだりしているそう。
知って面白いことに溢れている信州上田。
皆さんの益々の探求に、幸ありますように!
幸村さま、昌幸さま、真田家の皆様
仙石家の皆様、松平家の皆様、上田の皆々様
どうぞ皆さんをお導き下さいませ。