どうやら、巷では刀剣ブームらしい。
気が付いたら刀が好きだった私としましては、この期に
色々な刀の展示が各地で行われているのが嬉しくてたまりません!
先だっても、友人と蜻蛉切を見に行って来たのですが
その際のブログを見て下さり、相当に刀剣が好きだと
見破って下さった出版社様より、こちらの御本を頂きました!
歴史群像シリーズ『図説 日本刀大全 決定版』
日本刀の入門編としても、好きな方向けにも素晴らしい情報量の本です。
存在は知っていたのですが、所持していなかったので
この度届くなり舐めるように読んでしまいました(笑)。
そもそも刀剣のことは、実際の刀と収集家の方のお話と
教科書のような資料で学んでいたので、こんなに美しいビジュアルで
知ることが出来るのは、私にとっては新鮮!
いやー、素晴らしい!
何が素晴らしいって・・・
まず、基本情報。
刀の構造と名称の紹介。
刀の情報が、順序を追って頭に入っていくのです。
私も刀剣鑑定の勉強をしていた頃、ここから始めましたっけ。
続いて、刀の実物大。
かなり臨場感のある写真です!
物にはよりますが、実際の刀が案外大きいということがわかります。
そして重いんですよね、刀は。
続いて、刀の歴史。
大陸から伝わってきた鉄の剣が、日本で独自の刀になっていく過程が
非常にわかりやすく書かれています。
太刀から刀、槍や薙刀に至るまでの刀剣の進化も面白いです。
刀が出来るまでの過程。
刀は刀身を作って終りではなく、実に様々な職人の手によって
ひと振りの刀に出来上がっていくということを知った時の
衝撃を思い出しました。
こうやって過程を見ていくと、オーダーして出来上がるまでの
ワクワク感、なんとなくわかりますよね!
拵えの中で、私が最も好きなのは「鍔」。
というか、元々鍔が好きで刀剣に興味を持ったのです。
何で鍔が好きだったかというと、時代劇でよく目にした
『鍔を眼帯にする』のがカッコイイ!と思ったからでした。
小学生の時に・・・。
こちらは、絵を描く方には便利なのではないでしょうか。
衣装別の太刀の佩き方と刀の差し方が解説されています。
しかも「どうしてこうしたか」が書かれているので分かり易い。
私が密かに憧れている、刀の掛け方も紹介されています。
刀掛け、欲しいなぁ・・・。出来たら鹿角の・・・。
ちなみに私が所持している模造刀は、こんな感じです。
白鞘、緑拵え、黒拵え、そして番傘の仕込み刀。
久し振りに出してみましたが・・・脇差欲しいなぁ。。。
そして、名工・流派分布図。
これも時代の移りで紹介されています。
私は新刀の勉強はしていなかったので古刀の事しか分からない
のですが
備前、山城、美濃、この三つの土地の刀ばかりを学んでいた気がします。
それも、この分布図を見るとつくづく納得。
有名な刀にまつわるエピソードも、様々な時代別に紹介されています。
やっぱり気になる戦国時代。
個人的には鉄砲伝来以前の刀剣が好きですが、こういったエピソードは
もっと好きです!
やはり、作り手以外の人が絡むと、より刀剣は面白いですね。
なんと、昔の試し斬りの資料まで・・・
なかなかに生々しい資料の数々・・・。
これにはビックリ!
そして、やはりこれは武器なんだと思い知らされます。
うって変わって・・・
刀の鑑賞の仕方。
懐かしいー!!そう、私はこれをやっていたのです!
目貫を抜いた時の感触は忘れられません。
今でもまだ触ることが出来るだろうか・・・
これを読んで、思い出します!
ついには、刀剣の買い方まで!
こんな事まで教えてくれる本は始めてです(笑)。
いやー、面白い。
セリフがとっても面白いので、必見ですw
最後には、刀の一般的なお値段の相場までw
本当に幅広い知識が得られる、良本です。
ここ最近のブームでとっても売れており、在庫が無くなってしまって
いたそうなのですが、この度重版があがったとのこと。
今なら手に入りますよ!
面白いですよ!