久し振りの更新です。
妊娠8ヶ月も後半に入り、動きも鈍くなってきましたが
先週末は『六龍堂とこはぜ会で鎧噺』の為に東京へ。
おそらく、出産前最後のイベント。
非常に楽しく過ごさせて頂きました!
7月と同じ会場にお世話になりました。
相変わらず、お洒落な店内に鎧。
外を行く方々の視線が熱い!
前回は二回目があったので内容に触れられませんでしたが…ざっと話をおさらい。
まずは、サブタイトルの『大坂の陣の鎧』と軍装ということで
大坂の陣とはなんぞ?というところから。
ここは私のパート!ということで、7月は普通にお話させて頂きましたが
今回は『90秒でわかる大坂の陣』をご用意!
私が思う大坂の陣というものを、90秒でご紹介。
これ、以前からやってみたかったのですが
いやー、難しかったです(笑)。
何に焦点を絞るかがすごく難点で、あれもこれも入れたくなっちゃう
気持ちをぐっと押さえ、90秒にまとめてみました。
とりあえず、笑いは取れていたので良しとしますw
さて、そんな大坂の陣の頃の軍装はどんなものだったのか。
これが、鎧の世界ではなかなかに面白い時代。
いわゆる『当世具足』と呼ばれる、頭から足までセットで作られた甲冑が目立つ時代。
そして、戦略の変化や風流(ふりゅう)の概念などから
花やかで個性的な鎧が産み出された時代でもあるそうです。
いわゆる、変わり兜が出てきたのもこの頃。
兜の見方も色々教えて頂き、目から鱗!
そして、私の長年の疑問だった
『真田の赤備えは可能だったのか?』
冬の陣の際には赤備えだという記述がなく、半年後の夏の陣に現れた赤備えの表記。
2000と言われた夏の陣の真田軍が、半年の内に軍装を赤備えに整えられたのか。
そもそも1615年の正月あたりから鎧を注文したりした場合、赤い漆って乾くの…?
などなど、私の疑問は尽きません。
これに関してのこはぜ会さんの回答が…
『お金に糸目をつけなければ可能』
そんな、見も蓋もない…(笑)。
ということで、当時の状況証拠を色々とご準備頂きました。
それを総合すると真田軍2000と言われた全員が
赤い鎧をつけていたわけではなく、『赤く見せて』いた可能性がある。
いわゆる、ドレスコードのようなもの(笑)。
頭から爪先までが赤で統一されたものでなく
赤く見える様に工夫されていたものだったのではないだろうか。
実際、大坂の陣図屏風に描かれた幸村さまの兜は赤くは無い。
確実と言える資料が存在しない故に何とも言えませんが…。
この角度からの見方というものもまた新鮮で、本当に楽しい考察でした!
こはぜ会さん、ありがとうございました!
最後は私が楽しみにしていた『大坂の陣BEST甲冑ニスト』の選抜!
こはぜ会さん選りすぐりの24体の甲冑からお客様に好きな甲冑を選んで頂くこの企画。
7月と8月で順位が全く入れ替わっていたのが面白かったです。
順位を発表しようかなと思ったのですが…どうやらこの企画
またやるそうなので私からも発表を控えますね。
エントリーされた甲冑の一部を、少しだけ。
7月8月ともたくさんのお客様にお越し頂き
楽しんで頂けた様で本当に充実した時間でした!
ありがとうございました!
産休明けに次回があるとか無いとかという噂です!
その時を、私も楽しみにしております!